RME Babyface Pro FSを2週間くらい使った感想

音楽
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どうも。
新しいBabyfaceで案件を1つこなしました。使用感はとても良好です。

インターフェースを新調してすぐヘッドホンが壊れるトラブルに見舞われ
いろんな意味で踏んだり蹴ったりでしたが、色々落ち着きました。
そして無事MIX案件を1つこなして概ねこいつの特性も分かってきたのでレビューを書いていきます。

さて、今年の1月30日に発売になったRMEの新しいインターフェース「Babyface Pro FS」ですが、
実は私も発売日かその翌日くらいには家に届いておりました。
ただ、予定が詰まっていたこともあり月の半ばまで開封せずに置いておりました。
そして2月14日めでたく開封し実際に「ADI-2Pro FS」と聴き比べをしたりしていたところ
突然にヘッドホンがお亡くなりに…という話です。

今回はその開封から遡って記事を書いていきます。
Babyfaceはハードケースに収納された状態で化粧され送られて来ます。

実際にこれが送られてきます。
帯を外すと本体が入ったハードケースと説明書が入った薄い箱が出てきます。
説明書はきちんと日本語化されています。

ハードケースの蓋は2つのツメで固定されており、これを外す必要があるのですが
これがめちゃくちゃ固く全然外れる気配がありません。
私は結局ドライバーを間に突っ込んで外しました…。
個体差かもしれませんが使ってるうちに緩くなることをいくでしょう。そうであってほしい。

中には不織布に入った本体のほか、
専用のUSBケーブルとMIDIを接続するためのケーブルが入っています。
USBケーブルは1メートルくらいでインターフェースに刺す側がL字になっています。
本体の大きさは手のひらより少し大きくらい。
私の手は男性標準か少し小さいくらいなのでコンパクトですがすごく小さいわけでもありません。
ちなみに重量は680gとサイズの割にはあるように思います。
さすがアルミの削り出し筐体ですね。しっかりしています。

見た目やIOポートはこれまでの製品とほぼ変わりませんが、
ケンジントンロック用の穴が追加されました。

このインターフェースの従来との大きな違いはより高精度になった「SteadyClock FS回路」が実装された事かと思います。
SteadyClock FS回路は私が普段自宅で使用しているADI-2 Pro FSに実装されているものと同様です。
またオペアンプもADI-2 Pro FSと同様のものが使用されるなど、
ADI-2 Pro FSに近い構成となった事がわかります。

実際にADI-2 Pro FSと並べて聴き比べてみました。
MacBook Proに同じUSBケーブルを使用して接続し同じ音源を聴き比べてみます。

結果としてはBabyface Pro FSのほうが少しドンシャリ気味な音になっているように思いました。
ただ、その違いというのもそれなりの環境でよく聞かないと分からない程度なので
通常使用であればほぼ違いは分からないのではというくらいです。
使用しているヘッドホンは前回の記事でも出てきたbeyerdynamicのDT1990PROで
250Ωとそこそこハイインピーダンスなヘッドホンですが十分鳴らしてくれます。

ちなみにBabyfaceにはIEMのための3.5mmジャックもついています。
こちらにSONYのIER-Z1Rを挿して聞いてみました。
IER-Z1Rも40Ωとイヤホンとしては高めのインピーダンスですがしっかり鳴ってくれました。
音的にはスマホよりは上、NW-WM1Zよりは下くらいです。
これに関しては相性的な問題やそもそもの値段の差のようにも思います。

ちなみにBabyfaceをXLRでプリメインアンプに繋いでスピーカーを鳴らしてみましたが、
こちらもADI-2 Pro FSと謙遜ない音が出ているように感じました。
厳密に聴き比べれ違うのでしょうがパッと聞いた感じではほぼ分かりません。

ちなみにこれは前からある機能ですが、DIMボタンが付いているのが何気に便利でした。
作業中に話しかけられたり…というのは自宅で作業をしていることよくあることで、
開放型のヘッドホンを使っている私はDIMをかけるだけで会話ができるので楽です。

ここまで出力の話をつらつらと書いてきましたが、入力はどうなのかと言いますと…。
分かりません。
というのも、今の環境ではまともな入力がなく試してみる手段がありませんでした。
一応ダイナミックマイクと安いケーブルはあるのですがあまりにもなので
こちらに関しては今後機会があればまた別途記事にしようと思います。

ここまでの総括としては、ADI-2 Pro FSをぎゅっとコンパクトに手頃にした製品。
そんな感じです。
サンプリング周波数が192kHzまでであることと
入出力が充実していることがADIとの違いとして挙げられるでしょう。
最近は家ではない場所でMixの作業をすることも増えてきたので
家とほぼ同じ環境で作業ができるというのは非常に助かります。

はじめからハードケースが付いていて持ち運びにも便利と非常に優れた製品です。
スタジオに出向いて収録したり、いつもとは違う場所で作業をしたり。
純粋に今までの環境からのステップアップなど様々な方におすすめです。
決して安い買い物ではありませんが、
その分長く使えると思うので皆さんも買い替え時に検討してみていはいかがでしょうか。

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