RME ADI-2 Pro FSを買いました。

DTM
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皆さんどうもあけましておめでとうございます。
遅くなりましたが本年もよろしくお願いいたします。

さて、新年明けて早々ではありますが新しい機材を購入しました。
ちなみに正月前にiPhone XSを入手したのですが、
真新しい感想が湧いてこなかったのでレビューは書きませんでした。

今回購入したのはRMEのADI-2 Pro FSという物になります。
リファレンスクラスのAD/DAコンバーターと呼ばれるもので、
デジタル入力をアナログにしたり、アナログ入力をデジタルにするための物です。
入出力がUSBに限らないのでAudio I/Fとは違いますが、本質は同じです。

このAD/DAはPCM 768kHzやDSD 11.2MHzの入出力に対応しています。
768kHzってなんぞやって感じがしますね。
私は残念ながら128kHzまでしか見たことがありません。
DSDも2.6MHzまでしか持っていません。
普段あまり使うことはない高いサンプルレートにも対応しているという事がわかります。

入出力はUSB・ADAT・SPDIF・AES/EBU・coaxial・XLR・TSに対応しており、
通常のUSBによる入出力の他、XLR→SPDIFやcoaxial→TSなどの利用も可能です。
またXLR→XLRのようなプリアンプとしても使用可能のようです。

ヘッドホン出力を2基搭載しており、それぞれに出力を割り当てたり同じものを2つに出力したり、2基を使用してバランス接続を行うことが可能になっています。
またExtreme Powerという機能を搭載しており、
ハイインピーダンスのヘッドホンでもしっかり鳴らせる…という事だと思います。
(そんなに高いインピーダンスのヘッドホンを持っていないのでよく分かっていません)

この機材の仕様説明はこの程度にしておいて、
実際に使用した感想などを書いていきましょう。
購入したのが4日前とかなのでまだそれほど使い込めていませんが、
一通り使ってみた感想を書いていきます。

ちなみに今回購入したのはADI-2 Pro FS Black Editionと呼ばれる限定版で
本体が黒になっているモデルです。
なんと全世界500台限定のモデルになっています。
以前旧モデルのADI-2 ProがAnniversary Editionとして黒モデルを出しましたが
今回もそんな感じで外見だけが黒に変更されています。

今回は普段使用しているbeyerdynamicのDT1990PROと
それとは別にアンプ+スピーカーの環境で試聴しました。
アンプとスピーカーの型番は残念ながら不明です。ご了承下さい。

まず、ヘッドホンで聞いた感想ですが、
普段使用しているTASCAMのUH-7000に比べて低音は控えめになりました。
代わりに高音が前に出てくるようになりました。繊細さも増しています。
ボーカルが一層近くに感じられるようになりました。
低音も決して出ていない訳ではなく、上品なサウンドになりました。
普段重低音で音楽を聞いている人には多少物足りないかもしれませんが、
これが原音に忠実な音なのだと言われたら納得できるサウンドではあります。

高域の厚みが増したせいか多少シャリシャリ感が気になるようになりました。
確かによく出るようにはなったのですが、
圧縮音源を聞いているとどうも解像度の低さが気になります。
制作現場などでモニタリング時に使用する機材なので当たり前ではありますが、
安物の音源を聞くと粗が目立ってかえって微妙な感じがします。
ハイレゾ音源であれば上の方の艷やかな伸びなどが感じられ大変素晴らしいと思います。
同じ楽曲をaac 320kbpsと96kHz FLACで聞くと
圧縮音源はここまで劣化するんだなという事がよく分かります。
恐ろしいですね…。

スピーカーの場合はとにかくその楽曲の空気感が強く感じられるように思います。
ボーカルの息遣いや楽器の指使いの繊細な音までしっかり再現されるので
目を閉じれば目の前で演奏されているようです。大げさかな。
圧縮音源の粗は相変わらずでした。仕方ないですね。

さて、ヘッドホンでの感想で低音が少し控えめだと書きましたが、
この機材なんとワンボタンでBassとTrebleのバランスを変更できます。
その辺りは好みかと思いますが、私は敢えてデフォルトで使用しています。
聴き込んでいるとだんだんその機器の特徴に耳が慣れてきますからね。

また、基本プロ用の機材なので細かく設定を変更できます。
細かすぎてよく理解していないとどう変更すればよいか分かりません。
私はマニュアルを見ながら「こんな機能があるのか。」と言いながら色々調整を行いました。
主に2つのツマミで設定を行うので少し手間がかかります。
時間のある時にじっくりやるのが良いと思います。

総合的に見て非常に素晴らしいAD/DAだと感じました。
プロ用ではありますがリスニングでの使用も全然大丈夫だと思います。
ハイレゾ音源をこだわって聞いている方は使ってみる価値はあると思いますよ。

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