オーディオインターフェイスを真面目に聴き比べる

DTM
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どうも。
たまには真面目にブログを更新しようと思っている今日この頃です。

私の手元にも機材が色々増えてきまして、自由にルーティングできるよう試行錯誤を続けています。
特に2台のPCを跨って作業をすることもよくあるのでAudio I/F間の伝送が肝になってきます。
今のところルーティングに一番自由度があるのでMOTUの828esを中心にシステムを組んでいます。
最終的にRMEのADI-2 PRO FSに集約するなど、なかなか面白い構成になりました。

さて、今日の本題はAudio I/Fの音を聴き比べて感想を述べようぜという話になります。
Audio I/Fもメーカーが違えば色付けも変わってきます。
やはり作業をする上で機材の特徴というのは捉えておく必要があるかなと思いました。
なので持っているオーディオインターフェイスの聴き比べをやろうと思います。

今回は色付けが少なくフラットな事で有名なRMEのADI-2 PRO FSをリファレンスとします。
コイツを基準にどのくらい違いがあるかで判断していきます。
使用するヘッドフォンは私の愛機 bayerdynamic DT1990PROです。
本当はスピーカーでもやりたかったのですが、繋ぎ替えがあまりにも地獄なので諦めました。

聴き比べに使う音源はAmazon Musicから再生します。
楽曲はダフト・パンクのGet LuckyとTotoのI Will Rememberにしました。
最近のお気に入りです。

RME ADI-2 PRO FS

低音から高音まできれいに出ており流石といった所です。
DT1990PROは比較的低域がよく出るヘッドフォンですが、暴れる事もなくしっかりとその存在感を感じさせてくれます。
解像度が非常に高くボーカルが目の前にいるように感じられます。
リバーブのディテールもはっきり聞き取る事ができ、分解能の高さを実感させられます。
このモデルはヘッドフォン出力もかなりこだわって作られており、250Ωと高めなDT1990PROでも力不足を感じさせることなく鳴らす事が出来るなどと言った点で他よりアドバンテージがあると言えます。

Avid ProTools | Carbon

ADI-2 PRO FSに比べ高域にピークがあり抜けるような透明感があります。
低域も若干重心が高くなりキックやベースのアタック感を強く感じる事ができます。
逆に地響きのような超低域はあまり表現されていません。
解像度はこちらも非常に高くリバーブのテールの抜けなどをしっかり認識することができます。
ただ、ボーカルなどは若干張り付くような感じもあり、空間の再現力はそれほど高くありません。
ヘッドフォン出力のパワーは必要十分だと思います。

MOTU 828es

この機材だけ接続方法がUSB直ではありません。
取り回しの都合や接続機材の影響を受けており非常に長く延長してしまっており、音声に劣化が見受けられたためCarbonからADATの信号を送っています。
そのためCarbonのWord Clockを受けており純粋な性能比較になっていない事をお許しください…。

ADI-2 PRO FSよりも低域にピークがあり重低音といった感じです。
ただそれでいて音の輪郭ははっきりしておりアタック感も感じられます。
解像度は高域に行くにつれ落ちていくように感じました。
上で書いた通り低域の輪郭はきれいですが、ボーカルになってくると少しジャギジャギ感があります。
リバーブのディテールに関してはあまり感じる事は出来ませんでした。
ヘッドフォン出力のパワーはこちらも必要十分だと思います。

おまけ: ProTools | Carbon (ADAT) -> ADI-2 PRO FS

CarbonからのADAT信号をADI-2 PRO FSで再生してみました。
ADIはWord Clockを直接受け取ることが出来ないのでADAIのクロックをソースにしています。

全体的に音の傾向がCarbonに寄ったように思います。
重心が高くなりキックやベースのアタック感を強く感じるようになりました。
ただ超低域もなくなる事なくきちんと存在しています。
僅かにボーカルが前に出てきたほか、ADI単体の時に比べリバーブのテールの抜けなどを感じる事ができます。
Carbon単体の時に気になっていたボーカルの張り付き感もなくADIとCarbonのいいとこ取りをしたような音色になりました。
ただそれぞれ単体で聞いたときより僅かに解像度が下がったような気もします。

総括

機材ごとにしっかりと個性が出ており非常に興味深かったです。
価格で比較するとCarbon > ADI > MOTUとなるのですが、
CarbonにはHDX DSPが内蔵されているので純粋なIOの部分だけで考えると半額程度になるかなと思います。
逆にMOTUは内部ミキサーのDSPが非常に優秀な上、僅か14万円と機能面で見ればコスパは最高です。
音の面で見ればCarbonとADIの組み合わせが意外と良いかもしれないと感じました。
今回はDT1990PROで比較しましたが、聴くヘッドフォンやスピーカーによって相性が変わってきますし上手く使い分けていければと思います。

今ではすっかりスタジオと化してしまった自室ですが、これからも少しずつパワーアップしていこうと思います。
それではまた。

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